有馬記念の歴代最高売上は875億円で、これはひとつのレースの馬券の最高売上額としてギネスにも取り上げられたほどのものとなっています。
有馬記念の歴代最高売上が記録されたのは1996年のことであり、サクラローレルとマーベラスサンデーのその年を代表する二頭で決着しました。
当時は三連勝系馬券はおろか、ワイドすらなかった時代でそれでも900億円近い売上を叩き出す有馬記念の凄さと当時の競馬人気、更には景気の良さを伺うことができるものとなっています。
しかし、それ以降は右肩下がりで売上は落ち続け近年は、歴代最高売上の半分近い売上にしかならなくなってしまいました。
長引く不況の影響というのもありますが、そもそも900億円近い売上があったということ自体も異常なことであったわけですから、現在の売上というのは落ち着いてきたとも言えるものとなっています。

全盛期の売上の半分にまで落ち込んでしまった有馬記念ではありますが、ひとつのレースの売上の水準としてみれば非常に高いものとなっているのは紛れもない事実であり、世界を見渡してもここまで売り上げるレースというのは他に例がありません。
それでは一体何が理由で有馬記念がここまで馬券が売れるレースなのかいうと、ひとつは年末の大一番というものに理由があります。
有馬記念というのは大レースには間違いありませんが、競馬関係者からすると最大目標というわけではなくダービーこそが競馬の頂点であり、古馬であれば天皇賞やジャパンカップのほうが絶対に取りたいタイトルとなっています。

また、最近では国内ではなく海外のレースに栄誉を求めて出走する関係者もいることから、有馬記念というのは競馬会の中ではそこまで重要性の高いレースではないのですが、年末の大レースでありオールスター戦ということもありお祭り的な色合いの濃いレースとなっています。
そのため、普段は馬券を買わない人たちであってもこのレースだけは買うという人がいるぐらいに、日本中の誰もが買うレースとなっているため非常に大きな売上となりやすい条件が整っているのです。

更に冬のボーナスの時期とも重なっているので、ボーナスを更に増やそうと考える人や近年はボーナスといっても寸志レベルなのでなかったものと考えて有馬記念でおもいっきり使ってしまおうという考えをする人が多く、その結果として有馬記念の売上というのはひとつのレースの売上にしては非常に大きな売上となっています。